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ブログ/2010-03-27

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1968年の今日、厚生省イタイイタイ病の原因をカドニウムと発表?!

イタイイタイ病患者を診察する荻野医師
  • イタイイタイ病は、岐阜県の三井金属鉱業神岡鉱山で、鉱山の製錬に伴う未処理廃水により
    神通川下流域の富山県で発生した鉱毒被害であり、日本初の公害病に認定された。
  • 病名の由来は、1955年(昭和30年)に地元熊野村の開業医である荻野昇医師の病院で、
    患者が「痛い、痛い」と泣き叫んだことと、看護師が患者を「イタイイタイさん」と呼んでいたことなどから、荻野医師がそれまでの病気の症状とまったく異なることも含め「イタイイタイ病」と名付けたもの。

企業の社会的責任(CSR)が厳しく問われるべき人災!!

  • 同年8月4日付けの富山新聞に荻野医師により「イタイイタイ病」を紹介する記事が掲載された。内容は次の通り。
    • この病気は婦負郡中部および対岸の富山市南郊から上新川郡にかけての神通川本流水系に発生。患者はこの地域に長年住んでいる35歳から更年期にかけての女性が多い。
      症状は、腰・肩・膝などの鈍痛に始まり、やがて大腿や上膊部の神経痛のような痛みとなり、進行すると少しの動作でも骨折するようになり、引き裂かれるような痛みを感じる、と書いている。
  • このような症状を持つ病気は世界にもほとんど例がなく、発見当初、原因はまったく不明であった。
    風土病あるいは業病とも呼ばれ、患者を含む婦中町の町民が差別されることもあった。

    その後、荻野が1957年12月に富山県医学会で「鉱毒説」を発表。また、患者の骨や内臓、そして神岡鉱山の廃水や川水等の詳細調査により、原因は「カドミウム」であると発表。

    そして1967年4月1日に富山県が住民に健康診断を行い、公害病第1号に指定した。
    さらに1968年(昭和43年)3月27日、厚生省がイタイイタイ病の原因がカドニウムにあることを発表したのだ。
  • その後の裁判で、患者側がすべて勝訴している。

    しかし、当時の患者は誰にも認められず、逆に冷たい差別も受けながら、歩くことも、立つことも、話すこともできなくなってゆき、最後は医師が脈拍をとるために腕を持ち上げただけで、またくしゃみをしただけで骨折してしまう。
    その激しい痛みを、ただ「イタイイタイ」という叫び声にしか表せず、最後まで苦しんで死んでいく。

    この原因が企業の安全衛生を無視した「人災」であったことは、いかなる理由をつけても許されないことだ。
    今でこそ「CSR」という企業の社会的責任が重視される時代になったが、当時はそんな風潮などまったくない時代であった。

    患者の火葬に付された際の遺骨は、頭蓋骨の一部を残すのみで、五体の面影などなかったという。立ち会った遺族の思いはいかばかりであったろうか。
    当時も報道で怒りを鎮めるのに苦労したが、今も思い起こすほどに腹立たしい限りだ。

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